お子さんが独立された後の住まい方について
最近感じたことを綴ってみたいと思います。
ここ数年、長年マンションや団地にお住まいの方々から、リフォームや改装のご相談をいただく機会が増えました。
特に、お子さんが独立された後の夫婦での暮らし方についてのお話が多く、成長したお子さんとの新しい関わり方や生活スタイルを見直したいというご相談が印象に残っています。
「生活」や「暮らし方」を整理し、これからの時間をより豊かに過ごしたいという思いが伝わってきます。
そのような大切なプロセスをお手伝いできることに感謝しつつ、一緒に未来の住まいを考えています。
薄目にして見るくらいの心地よさ
最近、ふと思うことがあります。それは、「薄目にして景色を見るくらいの緩やかさ」で暮らすのが心地よいのではないか、ということです。
完璧を追い求めるのではなく、少しおおらかで、ざっくりとした許容をもつ住まい方。
日々の暮らしの中で、小さな変化には気づかなくても、物の置き方や趣味、生活スタイルは少しずつ変わっていきます。
心や体も同じように変化し続けるものです。
そうした変化を大らかに受け入れ、包み込む住まい方こそ、これからの人生をより豊かにしてくれるのではないでしょうか。
「次の自分」を育む空間
子どもたちが独立していった後の住まいは、ただの「場所」ではなく、「次の自分」を育む空間であってほしいと願っています。
そのためのヒントを皆さんと共有しながら、これからも素敵な暮らしを一緒にデザインしていけたらと思います。